楽曲解説『桜』

まだ若干喉が全快ならずということで、本日も一筆。

 

一応春なワケですから、『桜』について書いていきます。

楽曲解説『桜』


今まで散々言ってるので、ファンの皆さんはご存じのはずですが、この曲が一番最初に作った曲。

 

平成30年の3月、会社にも行かず私は引きこもっていた。

大学を出たら当たり前のように社会人となり、何の疑問も持たずに就職したが待っていたのは絶望であった。

 

まず激務のストレスで持病のアトピーが悪化した。

現在の軽快している状態で言っても説得力が無いが、所謂誰が見ても分かるくらいの重症状態に。

 

とにかく人と会うのが嫌だった。対人恐怖症になった。

そのストレスで精神も病み出した。

不眠と動悸。

 

心療内科にも通った。

薬を飲みながら、病苦を押して会社に通った。

 

たまの休みは具合が悪く寝込んでいた。

 

何のために生きているのか本当に分からなくなった。

 

その頃、中学時代一緒に漫画を描いていた友人・石井嘉一郎に急に連絡をした。

 

彼が漫画を描き続けていることを知っていたし、何かを彼から得たかったのだと思う。

その時の心境は今よく分からない。

それだけ参っていたのだと思う。

 

彼に「音楽をやろうか迷ってる」という話をした。

「やればいいじゃん」とすぐに言われた。

一年くらい言われ続けた。

 

私はレールを踏み外す勇気が無かった。

 

迷い続けた。

一年くらい迷っていた。

 

そしてやっと決めた。

音楽をやることを。

 

すると一つの曲が或る夜に浮かんで来た。

下手糞なギターをかき鳴らし、コード進行に乗せて歌詞もほぼ一緒に出来た。

 

「桜が張り付いたまま僕の心は止まってる」

 

という歌詞は自分でもどう解釈して良いのか分かりません。

ここで言う「桜」というのは、文字通りの意味でありつつ、『音楽をやる』と決めた気持ちのことを言うのかもしれません。

 

今でもこの歌を唄うと、私はこの夜の気持ちを思い出すのです。

決して忘れてはいけないから。


解説に関連して、最初期デモをこそっと投稿。

今聞くと聞いてられないくらい酷いんですが、拙いからこそ今は出せないものがあるのかも。

 

このデモと上記の最新音源を聴き比べて頂くと、まだまだ修行中ではありますが私の変化に気づいて頂けるはず・・。

まだまだ頑張らねばなりません。